格安simのmineoを使い始めて2年半ほど、まだまだ現役で使用している。一時期は大手キャリアのpovo、ahamo、LINEMOのいずれかに乗り換えようと思ったが、それも思いとどまった。最大の要因はこれ、パケット放題Plusの出現である。
これはいわば「月額385円でネット通信使い放題」という驚異的なサービスである。以下、詳細をお伝えしよう。
目次
mineoのパケット放題Plusは「格安のネット使い放題」
2021年6月1日、mineoでパケット放題Plusという新サービスがリリースされた。
「パケット放題 Plus」に加入いただくと、データ容量を消費せずすべてのコンテンツを利用できる「mineoスイッチ」ONの通信速度を、通常最大200kbpsのところ最大1.5Mbpsに増速いたします。容量超過後だけでなく、お好きなタイミングで容量消費無しの最大1.5Mbpsの通信に切り替えることが可能です。
https://optage.co.jp/press/2021/press_11.html
通常はデータ通信をすると、あらかじめ契約した5GBなり10GBなりのパケットが減っていくわけだが、これに加入して「mineoスイッチ」をアプリからONにすると、パケットをまったく消費しなくなるのだ。
つまり、ギガをまったく気にせずネットが使い放題になる!
パケット放題Plusは通信速度最大1.5Mbps
しかもすごいのはその速度で、通信速度は最大1.5Mbpsである。以前にも「旧:パケット放題」のサービスはあったようだが、そのときは最大500Kbpsだったようだ。つまり、3倍のスピードアップを果たしたわけである。
では、この「1.5Mbps」がどんな通信速度なのか、他のものと比べてみよう。
1)mineoの高速通信と制限ありの通信速度
mineoの通常のギガを消費しての通信、つまり高速通信の場合と、ギガを完全に使い切ってしまった場合の最低の通信速度と比べてみよう。
高速通信 | パケット放題Plus | 制限あり |
---|---|---|
1〜100Mbps (回線状況により変動あり) | 1.5Mbps | 200Kbps |
左の高速通信は時間帯によってバラバラなようだ。ランチタイムの回線混雑時には「高速」とは言いがたいスピードにまで低下するが、夜23時には光回線に匹敵するようになる。
ギガを完全に使い切ってしまうとmineoは最大200kbpsまで速度が低下する。パケット放題Plusはこの中間である。
2)1.5Mbpsとはどんな通信速度なのか
問題は、1.5Mbpsが体感としてどんな速度なのか、という部分だ。何ができて何ができないのか。通常のネット利用のシーンでどの程度の通信速度が必要とされるのかまとめてみたのでイメージを掴んでほしい。
メール・LINE | ~1Mbps |
ウェブサイト閲覧 | 1~10Mbps |
動画(HD 720p) | 2.5Mbps |
動画(フルHD 1080p) | 5Mbps |
このように、テキストと画像主体のネット利用なら1.5Mbpsでもまったく問題ない。ただし、フルHDのYouTube動画などを見る場合には少し心もとない。画質を720pとかそれ以下に落とせば視聴もできる、というレベルである。
3)3日で10GBの制限あり
「放題」とは謳っているが、さすがに上限はある。3日で10GBまでだ。これを超えて使おうとすると200Kbpsという強い制限がかかる。
とはいえ、10GBと言えば、
- 動画再生20時間
- データ通信15時間
に相当する。通常こんな使い方はしないはずだから、普通に使う分には問題ないだろう。
料金は月額385円(または追加料金無料)
このパケット放題Plusは月額385円のオプションとなる。ただし、基本のプランが10GB以上の場合は無料である。この場合でもオプション追加の設定は必要なのでお忘れなく。
実録レビュー:設定方法・使い方
パケット放題Plusのオプションを追加したら、時間で使用可能になる。翌月まで待つ必要はない。
1)アプリでスイッチON
そしたら通常の高速通信ではなくパケット放題Plusのモードに切り替えが必要だ。これがちょっと分かりにくい。
まず、通常モードではこうなっている。
左下、「mineoスイッチ」が「節約OFF」になっている。これがパケットを消費する、通常の通信だ。早いが、上の残容量が減る。
次に、ここをタップしてスイッチONにする。
左下が今度はグリーンの帯が出て、「節約ON」になった。これがパケット放題Plusが有効になった状態だ。3日で10GBを超えなければずっと残容量を減らさずに使用できる。
余談だが、「節約ON 速度制限中」で「使い放題」というのが分かりにくい。「節約」と「放題」の意味が真逆だからだ。ここはいっそ、「mineoスイッチ ON ギガ消費なし」とか「パケット放題」と表示してほしい。
2)テザリングも快適
パケット放題Plusをスマホだけでなくパソコンでもテザリングで使ってみた。テザリングとは、パソコンをBluetoothでスマホに連携し、スマホからネットに接続する方法のことである。
- Windowsノートパソコン
- iMac2017
この両方で試してみたが、問題なく使えた。テザリングもありだ。
体感としては、「通常のウェブサイト閲覧ではほぼストレスがなく、YouTubeも視聴できる。フルHD1080pだとクルクルと読み込み中になるが、720pまで画質を落とせば実用に耐える」といったところ。
完全にこれだけでインターネット・ライフを送るのは難しいが、たまの外出時にラップトップで調べ物をしたり、歩きながらYouTubeをラジオ代わりに聞くとかならまったく問題ない。
パケット放題Plusのデメリット
さて、ここまでいいことばかり書いてきたが、もちろんデメリットもある。
一言でいえば、所詮は格安simということだ。
まず、mineoは格安sim、いわゆるMVNOである。メインキャリアではない。povoやahamo、LINEMOと比べるべきではない、ということだ。通信速度も安定性もまったく違う。あくまでライトユーザー向け、「混雑時には動画視聴はあきらめるよ」ぐらいのおおらかな方向けだ。これを忘れてはいけない。
とはいえ、povo、ahamo、LINEMOにはパケット放題Plusのような使い放題はない。20GBを超えたら最大1Mbpsまで制限される。これだとパケット放題Plusの1.5Mbpsより遅い(こういう事情で1.5Mbpsにしたんだろう)。なので一長一短である。
ライトなネットユーザーにはこれで十分
私自身、2021年は少し様子を見たあとでmineoからpovoかahamoに乗り換えようと思っていた。これまでmineoの5GBを使っていて料金が1,500円程度だったので、「20GB/メインキャリア/2,700円」のそうした新プランはかなり魅力的だったのだ。
しかし、パケット放題Plusが登場したことにより、mineoは「無制限/2,000円」くらいに変わった。回線の安定性をさほど重視しない私としてはもうこれで十分だ。今後まだしばらく、mineoを利用することにした。
何よりmineoは逐一新サービスを投入してくれるしUI(ユーザーインターフェース)も優れているので、心情的に離れがたいものがあるのだ。今後も愛用いていきたい。
最後に、パケット放題Plusは現在無料キャンペーンを実施中だ。まだmineoを利用していない方も、ぜひ下のリンクから乗り換えを検討していただきたい。
\電子マネー1,000円分プレゼント!/
(このリンクは私からの「紹介リンク」になっており、電子マネーが1,000円もらえるようになっています。)