InDesignの便利なショートカット7選 for Mac【中級者向け】

2023年1月30日

書籍のレイアウト(DTP)に使うアプリとしてはAdobeのInDesign(インデザイン)が定番だ。私も去年からKindleペーパーバックの本文レイアウトのために使用している。

InDesignは使いやすいと言えば使いやすいのだが、それでもプロ向けのアプリのため、直感的にサクサク使えるとは言い難い。玄人向けの操作感になっているように思う。

そこで今回は、必須というほどではないが「知っているとかなり便利」というかゆいところに手が届くようなショートカットをご紹介したい。ここまでカバーしておくと、レイアウト作業はかなり捗るだろう。ずらずらと並ぶメニューから見つけるよりだいぶ楽だ。

InDesignの便利なショートカット7選

機能ショートカット
パネル非表示Tab(テキスト非選択時)
編集 > ストーリーエディターで編集⌘(command) + Y
直にオーバーライド⇧(shift) + ⌘(command)
右インデントタブ⇧(shift) + Tab
ここまでインデント⌘(command) + ¥
複数画像配置で間隔せばめるfn + ↓
画像・フレームを縦横比そのままでサイズ変更⇧(shift) + ドラッグ
まとめ

以下、少し詳しく。

1:パネル非表示

Tab(テキスト非選択時)

ページの外の余白部分をクリックして非選択の状態にし、Tabを押す。と、メニューバーやツールなどが消える。

スペースを広くしてページを見たいときに便利だ。

2:編集>ストーリーエディターで編集

(command)+Y

フォントなどの文字スタイル・段落スタイルなしに、シンプルなテキスト情報だけを編集することができる。それが「ストーリーエディターで編集」だ。シンプルなショートカットで画面を呼び出せる。この状態で「検索と置換」をすることもできる。

3:直にオーバーライド

⇧ (shift) + ⌘ (command)+クリック

親ページで設置したオブジェクトは通常ページに適用され、「すべてのページアイテムをオーバーライド」をクリックしないと消去できない。しかし、このショートカットを使えばその操作なく、親ページのオブジェクト(ノンブルや柱など)をいじることができる。

4:右インデントタブ

⇧ (shift) + tab

左寄せの行の右側に右寄せで文字を入れたいとき、右インデントタブを使う。右クリックから「特殊文字を挿入>その他>右インデントタブ」で出せるが深い階層にあるので、ショートカットで入れると便利だ。

5:ここまでインデント

⌘ (command) + ¥

たとえば文頭に①と入れて、二行目からは左側に一文字インデントを入れたいとき「ここまでインデント」を使う。これも階層が深いため、ショートカットで入れると楽だ。上の画像では「/」の逆の記号が書かれてるが、これは「¥」キーで、キーボード右上、deleteの隣にある。

6:複数画像配置で間隔を狭める

fn + ↓

図形ツールやフレームツールを使うとき、ドラッグ中に↑で縦に分割、→で横に分割。これは知っている人が多いだろう。これに加え、上のショートカットを使うとフレーム(図形)のあいだの間隔を小さくすることができる。間隔ゼロで、隣接して配置したいときに便利だ。

連打しないといけないのが不便だが。

7:画像の縦横比そのままでサイズ変更

⇧ (shift) + ドラッグ

InDesignでは画像をうかつにドラッグすると縦横比が歪んでしまう。が、shiftを押しながらだと縦横比を保存したままでサイズ変更ができる。

これはフレーム、フレーム内の画像、図形、いずれにも有効だ。

InDesignでは「shiftを押しながらドラッグ」がポイントになることが多い。図形をいじったり表のセルを変更するときにも、shiftを押してみると違う動作となることが多い。一度、試してみよう。

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